『わたしのお母さん』 『わたしのお母さん』

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イントロダクション

母との関係が苦しい娘 井上真央 × 悪気なく娘を追い込んでしまう母 石田えり 実力派俳優ふたりが体現する“親子のリアル” 母との関係が苦しい娘 井上真央 × 悪気なく娘を追い込んでしまう母 石田えり 実力派俳優ふたりが体現する“親子のリアル”

母との間にわだかまりを抱える娘・夕子を演じるのは、『八日目の蝉』(11)で25歳にして日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞し、たしかな演技力が絶賛される井上真央。母・寛子役には、実力派俳優としてキャリアを重ね、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(21)でハリウッド進出を果たした石田えり。そして夕子の妹・晶子役に阿部純子、弟の勝役に笠松将と、注目の若手俳優が勢揃いしたほか、宇野祥平、ぎぃ子、橋本一郎などの個性派俳優が脇を固める。監督は、前作『人の望みの喜びよ』(15)がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門でスペシャルメンションを受賞し、人間ドラマを描く手腕が高く評価された杉田真一。誰よりも近いのに、誰よりも遠い。家族だからこそ言葉にできない、複雑で繊細な心情を丁寧に紡ぎ、ひとりの女性が葛藤を乗り越えて前へと進む道のりを静かに見守ってゆく。

ストーリー

「私は良かれと思ってやってるのよ。なに怒ってるの」
「大切にしないとさ、親なんだから」

三人姉弟の長女で、今は夫と暮らす夕子は、急な事情で母の寛子と一時的に同居することになる。明るくて社交的な寛子だったが、夕子はそんな母のことがずっと苦手だった。不安を抱えたまま同居生活がスタートするが、昔と変わらない母の言動に、もやもやした気持ちを抑えきれない夕子。
そんなある日、ふたりの関係を揺るがす出来事が――。

キャスト紹介

井上真央

吉村夕子役

プロフィール

石田えり

松田寛子役

プロフィール

阿部純子

松田晶子役

プロフィール

笠松将

松田勝役

プロフィール

橋本一郎

吉村信次役

プロフィール

ぎぃ子

松田美奈役

プロフィール

宇野祥平

スーパーの店長役

プロフィール

スタッフ紹介

監督・脚本

杉田真一

プロフィール

脚本

松井香奈 

プロフィール

撮影

鈴木周一郎

プロフィール

照明

志村昭裕

プロフィール

美術

宇山隆之

プロフィール

録音

山本タカアキ

プロフィール

編集

早野亮

プロフィール

ヘアメイク

豊川京子

プロフィール

スタイリスト

白石妙子

プロフィール

メインテーマ
「memories」
(ドリーミュージック)

mayo
(岡本真夜)

プロフィール

メッセージ

井上真央主人公・夕子

少し長い道のりとなりましたが、タイトルが変わり、今日までゆっくりとあたためられてきたことを実感しています。皆さんに見て頂くことでこの作品がどのように育っていくのか、楽しみです。
母と子の積み重ねてきた想い、静かに流れる時間を感じてもらえたらと思います。

石田えり夕子の母・寛子

生きていく、ということは、つまるところコミュニケーションだと思っている。
自分の思っていること、考えていることを、どうしたら伝えられるのか。逆に、相手の言うことを先入観なしに受け止めて、理解できているのか。 本当のことを言うのは勇気がいるし、時には嫌われるし、面倒くさい。人は良いところばかりではないのだから、片目をつぶってつき合う方がうまくいくという考え方もある。
でも、本当に大切だと思うなら、命がけで伝えることも必要だと思う。いくら心をくだいても誤解されて、悪意の倍返しにあ うこともある。そして、自分の伝え方が悪くて傷つけてしまったのかと悩んだりもする。それでも、まずは、自分自身に対して、百パーセント正直であるのか、そこからはじめる。
だから、たとえ悲しくても先へ進める。そして時には、全開の会話で、笑って元気になれる。

杉田真一監督

脚本を書きながら思い描いた世界。
井上真央さん、石田えりさんが演じられることで、その思い描いていた世界が徐々に崩れはじめた時の快感。そして撮影を進めながら、少しずつ丁寧に、新たな世界をともに積み上げていくことの喜び。
カットの声を発するのがもったいないくらい、とてもとても幸せな化学反応を幾度も目の当たりにした夢のような日々でした。

視線のうつろい、指先の迷い、言葉よりも雄弁な佇まい・・・挙げだしたら切りがありませんが、俳優陣の繊細で素晴らしい表現を大きなスクリーンでご覧頂けることを心より祈っております。

コメント
(順不同・敬称略)

母だから娘だから、というだけで何もかもわかりあえるわけではないし、愛し合えるわけではない。
だからこそ、この作品が放つ光は、ぎこちなくも懸命にもがくひとりひとりの生を照らしてくれる。

小林エリカ (作家・マンガ家)

圧倒的な「きらい」があるからこそ、
その中の「すき」が強く光って見えてくる。
あなたはお母さんがすきですか?

植本一子(写真家)

思いの伝え方が噛み合わないだけで、ゆっくりと繋がりが裂けていくことがある。
それがたとえ母と娘であっても。
母に向かって手を伸ばした記憶のあるひとの元に届け。
そう願う物語です。

町田そのこ(作家)

これほど”行間”が豊かな映画は久しぶり。
溝が埋まらない母と娘の間に何があったのか?
随所にみせる井上真央の長い長い沈黙が心に響く。その沈黙は観客にとって、自分の母を想うかけがえのない時間となる。

笠井信輔(フリーアナウンサー)

距離の近さから生まれる甘えと幻想の際限のなさよ。
母の発する身が抉られるようなデリカシーのない言葉、
対する娘の鬱屈とした佇まいで示される、2人のどうしようもなさが痛い。
きっと、全ての娘が母とのことを、思い出さずにはいられない。

宇垣美里(フリーアナウンサー)

母の孤独と、娘の孤独。
二つの孤独が、長い月日を経て「軋み」を上げる。
指先や声の震えにまで、その孤独の形がくっきりと表れていました。
全てをやり過ごす主人公の無表情さ、「いつかの自分みたい」と感じました。

文月悠光(詩人)

冒頭から母との関係が静かに丁寧に描かれる。白、赤、黒などとはっきり色分けができず、喜怒哀楽といった感情の名づけも難しい。そんな割り切れなさと曖昧さこそ実はリアルだということが伝わってくる作品だ。

信田さよ子(公認心理師・臨床心理士)

素晴らしいのは石田えりの母の存在。この他者の存在が、現実を歪めることなく井上真央の心の波に焦点を合わせていく。井上真央は波音に耳を傾けている。でも聞こえたフリは絶対にしない。だからこの映画は並列にショットを並べる。やがて波音が微かに聞こえてくる。
あ、あたらしい波、かもしれない、と、思った。

大森立嗣(映画監督)

一見すると、平凡な母娘の平和な日常を静かに見守っているように見える。
しかし、深く見れば見るほど、息苦しくなるような複雑な感情が数多く含まれている。
母と娘の物語はたくさんある。
しかし、私はこの物語を待っていたのだと思う。この特別なようでいて、普遍的な母と娘の関係性を。
井上真央さん、石田えりさんの繊細で激しい演技に拍手を送りたい。
彼女たちは、言葉では言い表せないような、微妙で難しい瞬間や感情を見事に表現してくれた。

ユン・ガウン(映画監督/『わたしたち』)

この映画の素晴らしさは、井上真央の覚悟に尽きる。なにも語らずたたずむすがたに、迫り来るものがあった。石田えりさんの何者でもない母親像が基調となり、作品全体に現実感を与えた。
外連味ばかりの映画界において、久方ぶりの日本映画らしい日本映画!

阪本順治(映画監督)

井上真央 石田えり

阿部純子 笠松将 ぎぃ子 
橋本一郎 宇野祥平
監督・脚本:杉田真一

製作:刈谷日劇 アン・ヌフ TCエンタテインメント 
東京テアトル U-NEXT リトルモア
製作プロダクション:プラザ知立 ベストブレーン
配給:東京テアトル 
©2022「わたしのお母さん」製作委員会

全国順次上映中 
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